映画「僕の記憶は何処へ」

「人生は映画である。」北海道にてスキー中に白樺に衝突後、一時記憶喪失になった不細工な男子大学生。時事、恋愛、不細工など様々なことへ大幅に口を出したり、出さなかったり。

今昔不細工紀 第1回「国家樹立」

 ※小学校4年の時の話です。 本当にあった話で、覚えている限りで書いてみます。

 約10年前の小学校4年生の時です。小学校にはふれあいの森という、細長い森がありました。そんな愛すべき森で始まったお話です。

 2学期始まりのある日の昼休み。クラスメイトで国を創ろうみたいな話になりました。友人Sが大統領に就任。自分は首都のある州知事を任ぜられました。まぁ何やかんやで結構たしかったです。

 それから毎日のように昼休みには森にある待っていました。いつの間にか、クラスの半数近くが森で遊ぶようになっていました。規模が大きくなったので、国家として必要なことをきちんと決めることになりました。Sをはじめ中核のメンバーを「それっぽい」を考えさせたらぴか一の悪ガキでした。そこで決まったのが以下の通りです。

    

      ふれあいの森に建国された国家で決まったことと基礎データ

 

人口  :約20名

面積  :約1800㎥

宗教  :自然主義的宗教(木を祭る神社が1つあり)

政治体制:大統領制/初期メンバーが政治的立場を担う/議会なし→国民全員の合議制

国務大臣:大統領(S)/内務相・軍事相他(私)/その他友人たちも財務相,教育相等

基本通貨:どんぐり(細長いどんぐり=1、丸いどんぐり=5)円交換なし。

地方行政:全部で3つの州から成り立つ。州知事を設置。

その他 :国民保健制度有(手書きの保険証発行。)4年後半より、パスポート制度導入。

 

 当時は本当に楽しかったです。国技であるマラソンの大会をやったり、様々な商業施設を建設したりと毎日、学校というか国に入国するのがメインで登校していました。

 しかし、4年の3学期に入ったころに国難が始まります。上級生による度重なる領土侵犯が発生しました。最初は友好的な交流のはずが、いつしか国民の生産したものや大切な資源などへ窃盗や破損事例が発生するようになっていました。事態を重く見たS大統領は、事実上の非常事態宣言を発布。同時に、3つある州のうち、一番領土侵犯が激しかったの州を大統領直轄地にした気が(笑)。また、私に軍事大臣を命じ、武器(輪ゴム鉄砲・投石器)の製造を開始しました。

 1か月もたたぬうちに事態は悪化。ついに、昼休み前の給食中に、大統領より領土侵犯に対し武力対抗をすることが宣言されました。給食に出ていたゼリーのカップを各自洗浄し入国時持参が決まりました。のちに土を的確に飛ばすために用いられました。いつも通り、領土侵犯をした上級生に対し、宣戦布告。

 大統領直轄地では、激しい戦闘がその日から数日間、繰り広げられました。結果、我が国は勝利したと確信しました。しかし、そこへ、国連の政治的介入が発生し、わが国は解体へ至ります。一種の敗戦ととらえていいでしょう。

 ここでいう国連は、小学校の先生方です。国連によって、国連の共有財産である「ふれあいの森」の不法占拠及び生徒へ対する原始的武力を用いた対抗活動について停止を要求されました。同時に、国家の解体を命令されたのです。「ふれあいの森」を国連へ返上。一連の武力行動に深く関与した生徒は厳しく怒られました。上級生への正式な謝罪も求められました。

 のちに、こうして振り返ってみるとどこかの国の歴史とほんの少し似ていると感じました。そう、日本です。

 勝手にそう思っているだけかもしれません。第2次世界大戦時の大日本帝国は、通説はでは侵略戦争ですが、資源確保のための自衛戦争の名で戦争を始めたと聞くこともあります。敗戦後、GHQによる占領。などすっごくなんとなくですが、むしろそれに近しいように書いているかもしれません。我がふれあいの森に樹立された国は自然と先人の行き過ぎた発想と同じ歩みをしていました。

 戦争の世紀以降、「戦争はいけない」「戦争反対」「ダメ。絶対。戦争。」など様々な反戦論が飛び交っています。戦争を好む人なんて、闇商人ぐらいでしょう。私も戦争はしてはいけないものだと、自分の経験からも心底思っています。

 時に我々人類は「なぜ」という言葉を忘れがちです。なぜ、自分は反対しているのか?賛成しているのか?意見が出せていないのか?いろんななぜがあると思っているつもりのケースが多いような気もしています。

 私は戦争をしてはいけない理由、つまり反対する理由として「1.生産性が皆無である行動であるため。2.費用対効果がない。3.戦争をやる暇があったら、もっと他のことができる。」なんて浅はかな考えをしています。より深堀ができる気がしています。

 

 なんて、お説教をしてみましたが、御気分を悪くされた方がいましたら大変申し訳ございません。というわけで、今昔不細工紀第1弾「国家樹立」とさせていただきます。

 

                ここで一言。

           「不は不。微は微。美は美でない。」

不細工や微妙な状態はどんなにあがいても変えられないときが、あるが伸びしろもある。しかし、美は怠れば下がることもあれば、より磨かれる時もあるという意である。